抄録
近年の内視鏡技術の進歩は, 比較的小さな平坦ないし陥凹性病変の内視鏡下切除を可能にした (Endoscopical mucosal resection: Strip biopsy). 本稿では, Strip biopsyの形で病理側に提出された新しい生体材料が, 日常的にどのように検索されているかをまず紹介した. 次いで, このような材料をもとに胃・大腸癌の組織発生や増殖・進展がどう考察されるのか, さらに, われわれの行っている細胞増殖や癌 (抑制) 遺伝子の検討についてもふれ, 最後に今後展開されるであろう主な病理学的アプローチについて言及した.