順天堂医学
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特集 眼と全身性疾患 ―眼科医と内科医のよりよい理解と病診連携を目指して―
糖尿病性網膜症
-内科医の立場から-
小沼 富男河盛 隆造
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1999 年 45 巻 3 号 p. 309-314

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抄録
糖尿病性網膜症の危険因子として, 高血糖が最も重要であることが近年の研究で強く裏付けられた. したがって網膜症の発症・進展を防ぐためには, できるだけ早期からインスリン作用不足を解消し, 高血糖を含む代謝異常を正常に限りなく近づける必要がある. 糖尿病治療の基本は食事療法および運動療法であり, インスリン抵抗性の環境要因を除くために重要である. 近年, インスリン作用システムの各所に効く経口血糖降下薬の使用が可能になり, それらの単独または併用, さらにはそれらとインスリンの併用によって, 患者それぞれの病態に応じた的確な糖尿病治療をめざすことが出来る.
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© 1999 順天堂医学会
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