順天堂医学
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特集 眼と全身性疾患 ―眼科医と内科医のよりよい理解と病診連携を目指して―
眼症状を主訴とする神経疾患
中島 八十一
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1999 年 45 巻 3 号 p. 322-328

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抄録
神経疾患の外来診療において, 眼症状を主訴とする患者の診断と治療は極めて重要な位置を占めている. これらの患者を訴えにしたがって視力低下・視野障害・開閉眼障害・複視. 眼痛の5つの群に分類した. それぞれの患者に出会ったときの診察法, 診断の進め方, 治療の原則について, 神経内科を専門としない医師にも役に立つことを念頭において詳述した. 一般に神経症状というものは損傷部位と症状発現部位が離れているものが多く, またわずかな損傷が大きな症状あるいは重大な訴えを生じていることも少なくない. それらの理解のためには正確な解剖生理の知識と最新鋭の診断機器の活用が望まれる. その一端に触れ, 有用と考えられる図版をつけた.
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© 1999 順天堂医学会
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