抄録
順天堂大学浦安病院は千葉県東葛南部地域・江戸川区南部地域を医療圏とし, 公式には2次救急施設として, 実際には2.5次救急施設として, 17年間地域に貢献してきた. しかし, さらに救急体制の充実が地域住民・地域公官庁から求められ, 順天堂医院で実施されていた応答医制を平成11年9月から運用開始した.
応答医制導入後の救急室扱い患者数はそれまでの年平均8938名が応答医制導入後1年では15264名, 2年目には15822名と飛躍的に増加した. 同様に, 救急車搬入患者数はそれまでの7年間の平均が1141名であったが, 応答医制導入後の1年では2648名, 2年目には2703名といちじるしい増加をみた. 救急室経由緊急入院患者数の7年間の平均が1225名であったが, 応答医制導入後1年間では1969名, 2年目は1978名と増加した. 千葉県5私大病院の救急車受入数の比較では当順天堂大学浦安病院が最も多く, また応答医制導入後に救急搬送件数が急激に伸びていた.
救急診療・一般診療にかかわらず, 原則的に依頼のあった症例はすべて収容し「断らない」というのが, 私ども順天堂大学浦安病院のpolicyであるが, 相変わらずお断り症例が減少していない. 理由として, 常に満床に近い状態である事があげられる. クリニカルパスの導入などにより在院日数を減少させ, 病床回転率をあげて, 病床をうまく効率的に利用すべきと考える. 今後, 順天堂大学浦安病院の救急体制をどのようにすべきか, 院内の議論を進めてゆく必要があると考えている.