順天堂医学
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原著
逆流性食道炎と肥満
森近 浩橋本 隆之草野 マサ子細田 誠弥倉本 孝雄田村 和子林 敬民稲見 邦晃高桜 芳郎
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2005 年 51 巻 1 号 p. 83-89

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抄録
目的: 肥満者に胃食道逆流をよく経験する. 体格指数と逆流性食道炎発症の相関について検討した. 対象: 男性548例 (平均53.9歳) 女性246例 (平均62.2歳) の計794例 (平均56.5歳) である. 方法: 肥満は日本肥満学会の基準に準じ、また逆流性食道炎の判定はロサンゼルス分類による内視鏡所見基準に従った. 結果: 逆流性食道炎発症は非高齢者 普通群 (男, 女) に比し, 肥満A群2.2, 1.5と肥満B群2.7, 2.0, また高齢者においてやせ2.4, 1.9普通A群1.8, 0.9普通B群1.9, 2.2肥満A群2.6, 2.5と肥満B群3.1, 2.8各々倍である. 結語: 逆流性食道炎発症は体格指数が大となり高齢者に多かった. 肥満者と高齢者には逆流性食道炎対策が必要である.
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© 2005 順天堂医学会
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