順天堂医学
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症例報告
反復性口内炎・成長障害を契機に診断した腸管ベーチェット病の11歳男児例
鎌田 彩子大日方 薫菅沼 広樹馬場 春奈新妻 隆広木下 恵司藤井 徹清水 俊明
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2007 年 53 巻 3 号 p. 506-510

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抄録
9歳頃より難治性口内炎を反復し成長障害を認めていた男児. 腹痛, 下痢も繰り返していたため大腸内視鏡検査を行ったところ, 回盲部から上・横行結腸に斑状潰瘍を多数認め, 回盲弁は無機能であった. 眼・皮膚症状はなかったが, 家族歴・HLA B-51陽性より, 腸管ベーチェット病と診断. 小児ベーチェット病は腸管型が多く, 完全型は少ないため, 難治性口内炎, 成長障害, 慢性腹部症状を認めた場合は, ベーチェット病も鑑別する必要がある.
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© 2007 順天堂医学会
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