抄録
順天堂で過ごすこと22年, そのうち15年間を教授として過ごしてきた. その期間を今振り返り, 悔いを残すことなく定年退職を迎えることができた. 私の専門は形成外科学で記憶に残る仕事のひとつに, 舌下神経縦二分割移行による急性期顔面神経麻痺の治療がある.
順天堂における最後の10年間を病院の管理職を兼任し多くの問題にあたる機会に恵まれた. 動物実験室の空調トラブル, 医療安全対策, COE感染対策, 業務委託関連の根本的見直し, 医療情報センター関連, 副院長業務, 院長業務などである.
本稿では順天堂で過ごした22年間を振り返る.