抄録
我々は,ピアノの名演奏を下敷として利用し,打鍵操作と簡単なスライダー操作で,自分が好きなように演奏表現を行う演奏インタフェース: punin を開発してきた.punin では,表情付きの演奏データ(演奏deviationデータ)のパラメータのうち,どのパラメータをユーザが制御するかを指定することにより,さまざまな形での演奏表現を楽しむことができる.また,二つの演奏deviationデータを用い,スライダー(ベンダー)で割合を変えることで,リアルタイム演奏モーフィングを行うことも可能である.本稿では,これらの機能を実現するためのデータ表現およびコントローラについて述べる.