抄録
本稿では、自然言語をコンピュータ通信の規約としてもちいる言語プロトコル通信の基本的枠組みについてさらに検討を加えたことを報告する。実際に自然言語を通信プロトコルとして利用するためには、通常、言語理解のプロセスを必要とし、かつ、コミュニケーション(通信)におけるあいまい性を受け入れなければならないなど様々な問題点が挙げられる。それらへの対処としてどのようなことが考えられるのか、また、そのような問題があったとしても自然言語を通信プロトコルとして利用するメリットがあるかなどの考察を行ったことを報告する。