主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
回次: 32
開催地: 鹿児島県鹿児島市 城山ホテル鹿児島
開催日: 2018/06/05 - 2018/06/08
土砂災害が発生した場合、災害検出の方法として合成開口レーダ(SAR)画像を用いたリモートセンシングが注目されている。しかし、広域なSAR画像判読には多くの人員と時間が必要となる問題がある。そこで、本研究では土砂災害検出に対するリモートセンシングをCNNによって機械的に行う手法を提案する。入力するデータとしては災害前後のSAR画像と、標高データ(DEM)を用いた。実験の結果、未知領域における災害地域、非災害地域という識別の精度は75.56%となった。また、災害と識別した地域と、実際の災害地域の合致割合は(IoU)は21.86%であった。これらの結果から、災害前後のSAR画像、DEMデータの特徴を考慮してCNNによって土砂災害地域の識別、検出を行えられたと考えられる。