主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2019年度人工知能学会全国大会(第33回)
回次: 33
開催地: 新潟県新潟市 朱鷺メッセ
開催日: 2019/06/04 - 2019/06/07
土木構造物が老朽化するなかで,効率よい点検と的確な診断が求められている.特に,市町村では,技術職員の不足と維持管理費の予算制約が問題となる.従来の近接目視の5段階判定と対策区分に加え,損傷写真からピクセル単位で損傷検出を自動化できれば,損傷の規模がどの程度か,より柔軟に対策情報を提示しうる.損傷のなかでも,剥離・鉄筋露出は発生頻度が多く,修繕措置の判断を行う機会が多い.本稿では,近接目視点検の損傷画像を用いて,セマンティック・セグメンテーションを可能とする転移学習の3つの損傷検出手法を比較検討する.実際に,目視点検による鉄筋露出の画像を用いて,本手法を適用した結果を示す.