人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第33回 (2019)
セッションID: 2E1-J-1-01
会議情報

量子シミュレーターを畳み込み型量子自己符号化器の開発
*斯波 廣大袴田 紘斗坂本 克好山口 浩一曽我部 東馬
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

量子ゲート型量子コンピュータは汎用性が高く、近い将来実用化されることが期待される。しかし、量子ゲート型量子計算機の量子ビットは外部干渉に対して非常に弱く、量子状態を長期間維持することは困難である。したがって、現在開発されている量子コンピュータでは、量子ビット数が限られており、大規模かつ高次元のデータを計算することは困難である。本論文では、この問題の解決策として、機械学習で用いられる手法の一つである畳み込みフィルタを量子計算に適用する計算手法を提案する。さらに、この手法を量子オートエンコーダに適用した結果、98%の自動符号化精度で数百キュビット以上のデータに数キュビット構成のたたみ込みフィルタを適用することにより有効性が得られた。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top