主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2019年度人工知能学会全国大会(第33回)
回次: 33
開催地: 新潟県新潟市 朱鷺メッセ
開催日: 2019/06/04 - 2019/06/07
筆者は,人びとの「集まり」や「居心地のいい場所(グッド・プレイス)」,コミュニケーション行動の理解に関心をいだき,おもに社会学(都市社会学)の観点からフィールド調査を行っている.自らの調査研究を進めるとともに,教員という立場上,観察・記述を中心に据えた質的調査の方法や,調査者として現場に向き合う態度を(大学生に)教えるという課題にも向き合っている. フィールドワークは,私たちの五感を動員しながら,身体的に学んでゆく性質のもので,いわゆる「座学」を補完するべく,さまざまな実習が考案されている.フィールドワークのための課題は,どのようにデザインすればよいのか.本稿では,筆者が2018年度に考案した実習課題の概要と経過を紹介しながら,「気づく力」を育むためのきっかけづくりについて論じたい.