人工知能学会全国大会論文集
第33回 (2019)
セッションID: 4N3-J-7-02
会議情報

カメラを用いたエレベータ群管理システムにおける一般乗客と優先対象者の待ち時間公平化
*山内 智貴井手 理菜菅原 俊治
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では占有量を考慮した優先対象者モデルをエレベータ制御モデルに導入し, カメラを用いて取得した人数・占有量情報を利用したエレベータ制御を提案する. これにより全乗客の平均待ち時間の短縮化と一般乗客・優先対象者間の待ち時間の公平化を目的とする. 建物の高層化に伴い, エレベータは垂直輸送の手段として必要不可欠な存在である. 特にベビーカーや車椅子を利用する優先対象者はエスカレータや階段を用いた垂直移動が困難であるため, エレベータの必要性が非常に高い. しかし優先対象者は他の一般乗客と比較して乗車に必要なスペースが大きく, 空きスペースがわずかだと乗車できず長時間待たされることがある. 結果, 両者間には待ち時間に関する不公平が生じる. 近年ではバリアフリーデザインへの関心の高まりから優先エレベータの設置が増加しているが, 現状では人的な協力による改善をうながすものであり, それだけでは問題の根本的な解決は難しい. 本研究ではこの問題をエレベータの制御によって改善する. シミュレーション実験の結果から提案手法によって全乗客の待ち時間を短縮しつつ, 一般乗客・優先対象者間の待ち時間の公平性を改善することを示した.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top