人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第34回 (2020)
セッションID: 4F3-OS-25b-02
会議情報

自然・意図表情を対象とした人の情動認識 vs 機械の情動認識
*難波 修史
著者情報
キーワード: 表情, 情動
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

表情から情動を認識する人工知能は、人の情動認識と比べてどこまでのレベルまで達成されているのか。本研究では、人の観察者と機械 (FACET) による情動認識課題の成績を比較することで、その疑問を明らかにしていくことを目的とする。 表情からの情動認識研究は多くの場合、意図的に作成された表情に基づいて行われていた。そのため本研究では、情動体験場面において自然に生じた表情も刺激として含めた広範な表情刺激に対する情動認識課題を行った。その結果、人と機械の成績を平均値で比較すると大きな違いは見られなかった。しかし、人独自の解釈方法の可能性が統計モデリングによって明らかとなった。人の情動認識パターンを考察することで、Affective computing (あるいは機械による情動認識) に今後どういったアプローチが有用であるかについて議論していく。

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top