人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第34回 (2020)
セッションID: 4H3-GS-4-01
会議情報

Entity-Relationshipモデルに基づいた知識グラフの構築方法
*山田 隆弘
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

共有可能あるいは再利用可能な知識グラフを構築するためには、統一的な知識グラフの構築基準が必要になる。本稿では、データベースの概念設計に使用されているEntity-Relationshipモデル(以下、ERモデル)に基づいてそのような構築基準を作成することを提案する。ERモデルを使用する理由は二つある。一つ目の理由は、ERモデルはER図と呼ばれるグラフとして表現され、グラフとの親和性が高いことである。2つ目の理由は、ERモデルはデータベースの設計のために長年使用されており、様々なノウハウが蓄積されていることである。本提案においては、様々な知識グラフで共通的に使用される概念をER図で定義する。これは、オントロジーや辞書に相当する。個々の知識グラフは、上記の概念定義を用いて作成されるが、概念がERモデルに従っているために、知識グラフを関係データベースに変形することができる。従って、本稿の方法を用いれば、知識グラフを関係データベースによって管理することも可能となる。

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top