会話もつれ解消技術に基づく合意・非合意対話抽出に関する検討

抄録

音声認識技術の発展に伴い、自動書き起こしがコールセンター業務などビジネスシーンにおいても盛んに利用されている。 対話テキストログを容易に取得できるようになった一方で、蓄積されるテキスト量は増大している。対話テキストログから必要となる情報を効率的に取得するために、様々な要約技術や情報抽出技術が議論されているが、その多くは単語や文の重要度に着目しており、発話間の構造を利用していない。 本研究では、特にビジネスシーンにおいて重要な合意・非合意に関する対話に焦点を当て、会話もつれ解消技術に基づく対話構造推定を利用する合意・非合意対話の抽出法について検討し、ビジネス対話コーパスによる評価を行う。