人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 2I4-GS-10-03
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ルールベースアプローチによる細胞突起検出およびその定量的評価の提案
*竺土 史弥STEFAN BAAR徳楽 清孝倉賀野 正弘太田 恵花渡邉 真也
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抄録

神経細胞は細胞体と神経突起から構成されており,細胞の運動機能の大部分は 神経突起の伸縮により生み出されていることが知られている. そのため,細胞自体の活動度合い,運動機能を推し量るためには 神経突起部分に着目した詳細な分析を行う必要がある. しかしながら,神経突起領域については厳密な定義が難しい上, 多くの場合,人の目による判断となるため,主観的かつ定量性のない 評価しか行えていないという問題点がある. そこで、本研究ではルールベースアプローチを活用することで, 機械的に突起領域の検出を行い,より定量的かつ客観的な 突起領域に着目した評価方法の実現を試みた. 具体的には,マスク処理を施した細胞画像に対して 極座標変換を適用し,その極座標グラフの凹凸性より 突起領域を定義することで突起領域の自動検出を行った. 幾つかのアノテーションしたマスクデータに対してシュミレーション実験 を行った結果,適切な突起検出およびその検出結果に基づく突起運動に関する 定量的評価が行えていることを確認した.

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© 2022 人工知能学会
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