人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 2J6-OS-24b-05
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倫理的なAIシステムの実現に向けて
*新田 泉大橋 恭子志賀 聡子小野寺 佐知子
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抄録

昨今、AI倫理原則やガイドラインを現場に使える形にする実践が、重要な課題となっています。本発表では、AI開発者や提供者が、AI倫理の原則を自身のAIシステムで実践するための方法論「AI倫理影響評価法」を提案します。 AI倫理影響評価法は、AIシステムのどこに、どのような倫理的なリスクがあるかを分析します。AI倫理のガイドラインを具体化して、AIシステムやステークホルダーとの関係に対応付けることで、倫理的な問題として現れる事象と、それを引き起こす要因を抽出することが可能です。 本方式をAI推進団体Partnership on AIが運営する、AI Incident Databaseの事例に適用し、さまざまな業種やアプリケーションのインシデント事例について、有効性を確認しました。本方式は、適用結果をまとめた事例集とツールキットを公開し、本方式を使ってくれる人たちと意見を交換し、改善を進めていきます。 本発表では、AI倫理影響評価法の全体像と、改善し広めていくための取り組みについて紹介します。

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© 2022 人工知能学会
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