人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 3L3-GS-8-01
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語彙の合成性を有するマルチモーダル記号創発
*古川 和磨萩原 良信谷口 彰谷口 忠大
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抄録

マルチエージェントがコミュニケーションや認知のために用いる記号システムを組織化する記号創発システムのために計算論モデルが提案されてきた。しかしながら、これらのモデルは、エージェント間での単語の創発を扱うに留まっており、人間言語の特徴である合成性を扱う事が出来なかった。合成性とは、文の意味が、その構成要素である単語と並び方に依存しているという性質である。本研究では、モダリティ毎にカテゴリを仮定して記号列の推論を扱うcross-situational learningのモデルを記号創発システムのモデルに結合する。この結合により、合成性を含む記号システムを創発するマルチエージェントシステムの計算論モデルを構成する。未知の記号列におけるInter-personal Cross-Modal推論の実験結果から、提案モデルが合成性を含む記号システムを創発し得る事が実証された。

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© 2022 人工知能学会
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