人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 3Yin2-03
会議情報

トピックモデルを用いた製品の保全記録の分類
*武藤 和夫我妻 正太郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

製品の保全記録には,設計や保守保全の改善に有用な情報が多く含まれており,それらを有効活用したいというニーズは多い.保全記録の多くは自然言語で記述されているため,抜け漏れや表記揺れがある.したがって,人手による分類整理など前処理が必要で,保全記録の活用を困難なものにしている.そこで,本研究では,保全記録の分類整理の工数を低減するために,保全記録に記述されている話題を推定する手法を提案する.保全記録には,製品の故障の状態や,原因,対応方法など複数の観点の話題が記述され,さらに,それらの間に因果関係があるという特徴がある.本研究では,これらの特徴をトピックモデルとしてモデル化することにより,保全記録に記述される複数の観点の話題を推定する手法を検討した.また,検討した手法を分析装置の保全記録に適用し,8 割以上の保全記録で,推定したトピックの上位 3 項目にドメイン専門家によって付与されたラベル(正解のトピック)が含まれており,保全記録分析のための前処理として活用可能であることが示唆された.

著者関連情報
© 2022 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top