人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 3Yin2-09
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SNSの誹謗中傷抑制に向けた投稿者の意識・行動変容を促す手法の検討
*平野 太一田中 文英
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抄録

SNSの誹謗中傷の抑制は,つらい思いをする人を減らすために重要である.日本政府は侮辱罪の罰則強化に乗り出しているが,未だ施行日は不透明である.また,注意喚起メッセージを表示する試みがなされている.しかし,誹謗中傷の根本的かつ長期的な抑制には,投稿者自身の意識・行動変容が不可欠だと考える.そこで,快感の源を誹謗中傷から感謝に変える手法を検討する.具体的には,投稿者がポジティブなメッセージを投稿し,相手からポジティブな返信を受け取るのが気持ち良いと実感させるものである.そのために,エージェント(笑顔の投稿者)がネガティブなメッセージに含まれる誹謗中傷ワードをポジティブな言葉に変換する.また,架空の相手からのポジティブな返信メッセージを自動的に生成し,投稿者に向けて通知する.本稿では,初期開発の概要と進捗状況を報告する.

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© 2022 人工知能学会
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