人々が音楽を鑑賞する目的は多種多様であり、その目的に応じて音楽の消費方法を選択している．音楽消費方法のロイヤリティを把握するために，多属性態度モデルに基づく質問紙を作成してインターネット調査を行った．多属性態度モデルは，対象に対する態度を，属性の重要度とその評価の乗算モデルで表現するものであるが，質問文の表現によっては重要度の極性が変わったり，加法モデルとして表現されたりすることもある．このとき極性の対称性に着目することでユーザの標準的な期待値を見出すことができる．さらに一般に良いものとみなされる属性の極性が必ずしも正でないケースも見受けられた．
