人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 4Yin2-14
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観測バイアスを考慮した化合物ネットワークのリンク予測
*乾 拓海原田 将之介劉 洋竹内 孝瀧川 一学山西 芳裕鹿島 久嗣
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抄録

データにもとづく化合物間の相互作用の予測は、創薬をはじめする様々な応用が期待されており、近年では、機械学習によって化合物ネットワークを予測する試みが盛んである。しかしながら、実験対象の選択にまつわる過去の化学者の様々な判断が、学習に用いるデータに偏りを生じさせ、ひいては予測精度の低下をもたらすことが懸念される。本研究では、この観測バイアスを補正しながら学習を行うために、確率変数間の独立性の指標として用いられるHSICを正則化項として用いた表現学習によって、予測精度の向上を図る。実データに実験バイアスを模した観測偏りを導入した半人工データを用いた実験によって、提案するアプローチによってバイアスの緩和がなされ、予測精度が向上することを示した。

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© 2022 人工知能学会
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