人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 4Yin2-15
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スポーツフィールドにおける自己校正を使った観客の注視領域推定
*阿部 和広髙山 侑也大坪 洋介小池 哲也
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抄録

スポーツ映像ソリューションにおいて、観客の注視領域を推定することは重要なシーンの抽出などに有用である。注視領域は、観客の視線に基づき、視線方向に相当するコート上の領域として特定される。これを、スポーツフィールド周辺に設置された観客を撮影するカメラから行うためには、観客を撮影するカメラの座標系とコートの座標系を変換するためのカメラ校正が必要となる。しかし、観客を撮影するカメラはコートが映っていないため、一般的なカメラ校正を適用することが困難である。そこで、本研究では、観客を撮影するカメラと俯瞰撮影するカメラの組み合わせから自己校正し、これを用いて注視領域を推定する手法を提案する。ここで、低解像度の観客画像からの高精度な視線推定は困難であるため、視線方向を頭部方向と近似し、複数の頭部方向を集計することで誤差を吸収する。実際の3x3バスケットボール試合の撮影データを用いた検証によって、3台のカメラ入力をもとに合理的な注視領域マップを得ることができることを示した。

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© 2022 人工知能学会
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