人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第37回 (2023)
セッションID: 2E6-GS-6-03
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依存型意味論による自然言語の意味の理論
見通しと課題
*戸次 大介
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抄録

形式意味論の研究において、蓄積された多様な言語事実を俯瞰的に予測・説明しうる意味理論は存在するのか、そしてそのような理論が、多様な言語事実を俯瞰的に予測・説明することに成功しているか否かを評価する方法は存在するのか。本研究ではその問いに対し、依存型意味論(DTS)による証明論的意味論の枠組みと、1) DTSに基づく意味合成を行う日本語CCGパーザ、2) DTSのための定理自動証明器、および 3) 意味論的現象を記述した日本語推論テストセットJSeM、の組み合わせによって、DTSの理論を実装によって自動的に検証する方法論を提案する。また、これまでDTSの枠組みに基づいて行った経験的な意味論研究について俯瞰するとともに、それらの研究に上記の方法論を適用する上での見通しと課題についても述べる。

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© 2023 人工知能学会
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