人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第37回 (2023)
セッションID: 4D2-GS-11-02
会議情報

間接互恵状況下の他者評価においてAIと人間のどちらが支持されるか
*山本 仁志鈴木 貴久
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

人工知能(AI)関連技術の急速な発展により人とAIの共存は世界的に大きな課題となっている。AIの普及はサービスの自動化にとどまらず人間の行動に対する評価にも応用されていくと考えられる。人間の行動の評価は、人間社会にとって不可欠な課題である。なぜなら、人々が互いの行動を評価し評価を共有する間接互恵性と呼ばれる仕組みが、大規模な相互協力を維持するための基本的な仕組みだからである。そこで本研究では間接互恵状況における正当化される非協力に着目する。正当化される非協力を受け入れる度合いが人間とAIの評価でどのように異なるか、また、その違いを決定する要因を分析した。その結果、正当化される非協力を良いと判断するAIは同じ判断をする人より高く評価されることが分かった。

著者関連情報
© 2023 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top