人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第37回 (2023)
セッションID: 4H3-OS-6b-03
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再帰的メトロポリス・ヘイスティングス名付けゲーム
確率的生成モデルに基づくマルチエージェント記号創発の一般化
*犬飼 惇谷口 忠大萩原 良信谷口 彰
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抄録

エージェント集団がコミュニケーションや認知のための記号体系をボトムアップ的に構築するシステムを記号創発システムと呼ぶ.記号創発システムの関連研究として,犬飼らは3者のエージェントにおけるMetropolis-Hastings naming gameに基づく名付けゲームの計算モデルを提案した.本研究では,Metropolis-Hastings naming gameに基づくNエージェント版名付けゲームのモデルを提案した.N-1エージェント間の名付けゲームはマルコフ連鎖モンテカルロ法のサンプリング手順とみなすことができるという考えに基づいて,モデルをマルチエージェントに拡張した.名付けゲームの各反復において,各エージェントにおけるカテゴリのARIと,各エージェントにおけるサインのカッパ係数を計算し,合成データと実画像データセットを用いて,各評価値の振る舞いが変化するかどうかを検証した.4エージェントの名付けゲームは正常に動作し,それぞれがうまくカテゴリを形成し,サインを共有できることが確認された.

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© 2023 人工知能学会
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