人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第38回 (2024)
セッションID: 1T3-OS-32a-02
会議情報

物語を共有するロボット
対話ロボットを媒介して人間が参与可能な大規模言語モデルによる物語生成
*大道 麻由高橋 英之伴 碧飯尾 尊優簗瀨 洋平石黒 浩
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

我々は人間とロボットの長期的な関係性の実現のためにロボットにバックストーリーをもたせることが大切である,という仮説をもって大規模言語モデル(以降LLM)を用いた物語生成システムの研究をしてきた(大道,2024).しかしながらLLMによってランダムに生成されたバックストーリーでは人間との対話において参与感が低く,ロボットやそのバックストーリーに対して共感しづらいという問題点がある.そこで,我々はロボットが人間に自らのバックストーリーを共有し,人間がそのバックストーリーに介入することが可能な大規模言語モデルを用いた物語生成システムを提案することで,よりロボットへの高い関心や興味を持続させることができると考えた. このシステムを実装したロボットを用いて対話実験を行い,提案システムが想定している効果をもつかを検証した結果と,第三者によるロボットのバックストーリーの評価を行った結果を報告する.

著者関連情報
© 2024 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top