人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第38回 (2024)
セッションID: 3P1-GS-3-05
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オントロジー開発のための大規模言語モデルを用いた生命医学論文図アノテーションの試み
*山縣 友紀山田 涼太大浪 修一桝屋 啓志
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抄録

近年,様々な分野でLLMを用いた研究開発がめざましい.生命医学においては,分子から個体まで多様な粒度を横断した統合的な理解が要請される.著者らは,これまでマニュアルアノテーションで生命医学知識基盤開発のためのオントロジー構築を行ってきた.しかし,マニュアルアノテーションはコストが高く,アップデートも難しい.そこで,本研究ではオントロジーによる知識の体系化のためのLLM利活用を目指し,典型的な細胞老化に関する論文図を事例に大規模言語モデル(LLM)を用いた図からのアノテーションの試みについて報告する.次に,既存のオントロジーとのマッピングによる分子および生体プロセスに関わる知識の体系化の試みについて述べ,さらにマニュアルアノテーションとLLMによるアノテーションとの比較解析による評価を行い,今後の課題について議論する.

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