人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第38回 (2024)
セッションID: 3Xin2-20
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奪った四球と勝利との関係性:日本のプロ野球データを用いた分析
*廣瀬 功季谷岡 亮太佐藤 将太郎板倉 立季市川 淳
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抄録

本研究では,1年間にわたる日本プロ野球公式戦レギュラーシーズンのデータを分析し,相手から奪った四球と勝利の関連を検討した.結果,奪った総四球数と勝利数に関連があることが示唆された.さらに,総四球数が多い群(高四球群)と少ない群(低四球群)では奪った四球のイニングに違いが見られることも示された.ただし,四球数の増加は打撃力の向上を目指して甘い球以外を見逃すことが増えた結果であることも予想される.また,試合で勝つためには,四球だけでなくそれ以外の要因も複合的に作用していると言え,これらを充分に反映した分析をしつつ,四球の価値を見出す必要性があると考えられ,今後の検討事項である.

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© 2024 人工知能学会
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