抄録
近年、要素境界上でその値が0となる気泡関数を、3角形1次要素を始めとする通常の有限要素に付加した気泡関数要素が、安定化法の立場から注目を集めている。ある種の定常問題においては安定化有限要素法と気泡関数要素を用いた近似方程式が等価になることが分かっているが、気泡関数要素をBubnov-Galerkin近似に適用した場合、気泡関数の安定化作用に限界があることが分かっている。一方、最近の研究によれば、気泡関数空間のみに着目したある種のPetrov-Galerkin法の考え方に基づいて導出される近似方程式ならびに気泡関数の安定化パラメータは、従来のBubnov-Galerkin近似における気泡関数の数値不安定性の問題を克服している。本研究では、この新しい気泡関数要素に基づいた有限要素法解析を通じていくつかの流れ問題にアプローチし、気泡関数の有効性を検証する。