日本応用数理学会年会予稿集
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セッションID: G18
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G18 社会科学の数理
分散最大値原理の提案
*芝尾 紘一古地 竹男森 俊介
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抄録
持続可能な社会構築のため多くの産業、技術領域の全体社会コストを最小化するなど対象範囲が非常に大きく、それを構成する要素が複雑に絡み合っている問題の解決が残されている。しかし、既存の大型LPなどで情報を集中的に蒐集揩竅Aモデルの構築・改訂が困難、又、最適化の経緯が分からない等で難しい。このため、サブ・システム間で授受される中間製品の最適化価格を協調して計算し、これをベースに分散したサブ・システムが自律的に最適化しながら、その結果が全体の最適化になる仕組みを考える。尚、本原理はポントリヤギンの最大値原理やそれを応用した離散最大値原理を大規模プラントの設計への利用を図る過程で発見した。他の原理や分割法では一つの変数に対して媒体変数など一つの価格しか利用しないが、本原理では複数の価格を利用する。又、サブ・システムが最適化価格情報を共有するだけで独立に計算しても同じ値に収斂する性質がある。
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© 2002 日本応用数理学会
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