日本応用数理学会年会予稿集
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セッションID: R06
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R06 メッシュ生成の数理と実際(2)
六面体要素のための自動メッシュ生成手法
前田 利博山下 英生野口 聡
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抄録
3次元電磁場解析においては、計算時間および解析精度の面で有利な六面体要素に注目が集まっている。しかし、六面体要素を自動的に生成するためのアルゴリズムは確立されていない。そのため、要素分割にかかる時間は多大なものとなっている。我々は先に形状認識と木構造を用いた六面体要素自動分割手法を提案した。この手法では、形状認識により解析モデルを直交座標系に割り当てる。しかし、円筒形物体を直交座標系に割り当て要素分割を行うと、扁平な要素が生成されてしまうといった問題が生じる。特に電磁場解析の分野では、モータや発電機といった回転機などは円筒形物体であり、解析精度向上のために扁平要素の少ない要素分割が不可欠である。そこで本手法では、解析モデルを円筒座標系に割り当てることでこの問題を回避している。本手法により、良好な六面体要素を生成することができる。また、要素に粗密分布を与えることもできる。
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© 2002 日本応用数理学会
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