動物分類学会誌
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北日本から得られたNotoplana属の1新種(渦虫綱:多岐腸目:ヤワヒラムシ科)
萩谷 盛雄
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1992 年 47 巻 p. 57-63

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抄録

三陸海岸の潮間帯の石の下から採集したNotoplana属の1種が,新種と認められたので,N. rugulosaの名のもとに記載した.本種はカリフォルニア産のN.acticola及び日本産のN.japonicaに類似しているが,N.acticolaとは雄の生殖器官が大きな球形の貯精嚢及び卵形の顆粒腺を持つこと,雌の生殖器官は裴になった長い受精嚢を有していることから,またN. japonicaとは雄の生殖器にDenis-sheathを持たないことから識別される.さらに,本種は雌雄の生殖孔の間にglandular foldsを有することも特徴のひとつである.

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© 1992 日本動物分類学会
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