1995 年 12 巻 2 号 p. 151-155
ミヤマウズラ (Goodyera schlechtendaliana) 完熟種子をエンバク粉末 (OPA) 培地上に播種し, ラン科植物菌根より分離した Rhizoctonia 属菌を接種して共生培養をおこない, Knudson C培地およびOPA培地に無菌播種した対照区と比較した. バクサンチドリより分離した2核 Rhizoctonia 分離番号706はミヤマウズラに対して生育促進効果が高く, 接種区では無菌対照区を著しく上回る生育を示した. 706接種区由来の実生は順化個体全てが容易に活着した.