1995 年 12 巻 2 号 p. 173-177
ムクゲ (Hibiscus syriacus) の葉と葉柄の切片からカルス及び不定芽を誘導し, 再分化植物体を得た. 不定芽は1.0-2.0mg/lのBAあるいは2ipと0.1mg/lのNAAを組み合わせた条件, または2.0mg/lのBAと0.2mg/lの2,4-Dを含む条件のMS培地で直接誘導された. 一方, カルスは0.2-2.0mg/lの2, 4-Dと0.2mg/lの kinetin あるいは0.5mg/lの zeatin を組み合わせた条件で形成された. このカルスをBA (あるいは2ip) とNAAを, またはIBAとGA3を添加した培地に移植し培養を続けたところ, 不定芽が誘導された. いずれの方法で得られた不定芽も0.5mg/lのIBA含有MS培地で培養したところ完全な植物体に再生した.