抄録
昨年度,当NPO法人 IIRS は,(財)新技術振興渡辺記念会からの助成により,『ライフサイエンス領域における可視化技術の実態と将来展望に関する調査研究』を実施した.その結果,我が国の生命科学研究の環境には大きな格差があり,形態科学研究装置の利用に困窮している研究者が非常に多いことが判明した.こうした問題を解決して微細形態科学を振興するために,微細形態科学研究装置の共同利用を推進するためのネットワークの構築を模索している.本シンポジウムは日本植物形態学会と共催のもと,生命科学の発展に有効なネットワークの創設に向けて,識者からご提言をいただき,あわせて聴衆からの声を吸収したい.