理学療法推論
Online ISSN : 2760-3636
理学療法推論とはなにか?-理学療法推論概論-
ジャーナル オープンアクセス

2026 年 1 巻 p. 1-24

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抄録
本論文は理学療法推論を「対象者の症状や機能制限に関するデータ収集に基づいて臨床的仮説を立て、それらを検証し、最適な治療計画を決定するプロセス」と定義し、その理論的背景から教育・実践における活用まで多角的に論じている。序盤ではEBMステップやICFモデル、アブダクション・演繹・帰納といった論理思考を関連づけ、三角ロジックやフィッシュボーンチャート、ルーブリックなどのツールを用いて思考過程を可視化・共有する意義を強調する。また,自己効力感の向上や批判的思考力の育成が推論学習の要となる点にも言及し、診断的評価と法的制約、多職種連携でのリーダーシップ発揮が必要だと指摘する。さらに退院後・在宅領域における運動プログラムや予後予測の重要性、ICFモデルに基づく包括的評価の有用性が再確認され、用語統一やデータベース化、教育プログラムの整備が今後の大きな課題として掲げられる。理学療法推論を学術的・組織的に深化させる意義が改めて強調されている。
© 2026 日本理学療法推論学会
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