プロジェクトマネジメント研究報告
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研究報告
2023年度アジャイルプロジェクトマネジメント実態調査報告
-PMBOK®ガイドの原則の実践とアジャイル-
成田 和弘
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2024 年 4 巻 1 号 p. 45-51

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抄録

2023年度アジャイルプロジェクトマネジメント実態調査では,組織のアジャイルへの取り組みは昨年と変わらず,その進展は足踏み状態との結果が得られた.アジャイル経験者の「アジャイル」に対するネット・プロモーター・スコア(NPS)も-8と4年連続のマイナスとなり,アジャイルの実践が成功体験に必ずしもつながっていないことがうかがわれる.次に今回の調査では, PMBOK®ガイドの12の原則が「実践できていたか」ついて調査を行い,すべての項目においてアジャイル適用業務の方が非アジャイル開発より実践できていたとする回答が多く,さらに「非常によく実践できていたと思う」と回答したアジャイル経験者のNPSは高いとの結果が得られた.本稿では,PMBOK®ガイドの原則をよりよく実践するため,ソフトウェア開発に特有な知識や手法を提供する,ソフトウェアライフサイクルプロセスの活用を提言する.

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