わが国は世界で最も高齢化が進み, 人手不足や社会保障負担の増大などにより経済, 社会の活力を失っている. 高齢化社会における課題解決に係る多くの先行研究において, 根底に個人間やコミュニティ, 企業との関係性など, 社会的なつながり(本稿では交流ネットワークと呼ぶ)が不可欠であることが指摘されているが, それを実現する具体的な施策についての研究が十分でないことが分かった.
本稿では人生100年時代を生きる高齢者への期待とそれを支援する自治体,企業への提言をSDGsスタートアップ方法論の適用により策定する. 高齢者が自身の心技体に適する限り働くことによって人手不足を補い, 社会保障負担を軽減する.
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