実践政策学
Online ISSN : 2189-1125
Print ISSN : 2189-2946
実践的まちづくり支援を通じた実務者育成の新たな試み
NPO法人再生塾実践編の取り組み
本田 豊後藤 正明樋口 一雄
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2017 年 3 巻 2 号 p. 125-136

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抄録
我が国において総合的な交通政策を推進するためには、政策に関わる実務者の人材育成が求められているが、特定非営利活動法人“持続可能なまちと交通をめざす再生塾”は、さまざまな組織に所属する実務者に対し、人材育成と交流ネットワークづくりの活動を進めてきた結果、徐々に成果を上げている。本研究では、更なる実務者の人材育成の試行的活動として「再生塾実践編」の取り組みを報告する。再生塾実践編では、車両通行規制により商店街のメインストリートを歩行者天国としたうえで、仮設駐輪場を設置して放置自転車対策を組み合わせた交通社会実験「ゆっくり天国」を地域とともに実施する試みであり、地域を巻き込んだ社会実験の実現により、地域住民が自分たちでも交通規制を伴うまちづくり活動ができるという期待感や自信を持ってもらうことができた。あわせて、実践編を通じて地域のまちづくりをコーディネートする人材となって、地域に何度も足を運び、地域とともに実験を体感した実務者にとって、実践編の取り組みは専門家として成長するために有益な人材育成の場となった。今後ますます必要になるであろう地域が主体となったエリアマネジメント推進のためには、実務者が現場で能動的にまちづくりプロジェクト施策に関わることを通じて、地域に寄り添いながら地域をコーディネートする人材となって活動することが重要である。
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© 2017 実践政策学エディトリアルボード
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