抄録
1.当所のほ場において石こうブロック法により土壤水分を測る場合の精度を確めた。2.実験に使用したブロックでは対乾土水分が60%以上になると水分測定はできなくなる。3.水分60%以下ならば,ほ場の土壤状態に近い状態でカリブレーションを行ない,かつブロックの埋設が適当であれば,乾燥過程においては一般には乾燥法による値とほぼ一致した値がえられる。4.ただし土壤のごく表層などの水分測定においては,ブロックの乾燥速度がはやすぎることによる大きい誤差が予想される。5.ブロックによつては何カ月か経つと,以前に比べて抵抗が小さくなるものがあるので注意を要する。