霊長類研究 Supplement
第20回日本霊長類学会大会
セッションID: P-26
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ポスター発表
チンパンジーの臭覚行動
松本 晶子
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抄録
他の哺乳動物と比較してレセプター遺伝子の数が少ないため、霊長類では嗅覚はほとんど重要ではないとしばしば見なされてきた。しかしながら、においの散布にみられる行動の多様性(におい付けや関連する行動パターン)や、同種および環境(たとえば食物)由来のにおいに対する知覚は、嗅覚が霊長類の行動や生態に重要な役割を果たしていることを示唆する。特に大型類人猿では、臭覚が利用されている行動はこれまでほとんど報告されてこなかった。本研究は、野生のチンパンジーが臭覚を利用している例を行動目録として報告し、チンパンジーが臭覚をどのように利用しているかを考察する。
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© 2004 日本霊長類学会
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