抄録
南米大陸の現生哺乳類ファウナは,単孔類とアフリカ獣類を除いたほぼすべての現生哺乳類主要クレイドが出現し,独立した「島大陸」として長い地質年代を経てきた,という特徴がある.そこで,今回は現地名で,ビャード (カポエラ),プレギッサ (デンテン),コアーチ,ムクラ (シシカ),クチア,Porco do Mato,Raposa,と呼ばれる哺乳類の歯冠形態について報告をおこなう.材料の哺乳類頭蓋標本は 1987年から 1988年にかけて,共同演者の小林が Igarappe de daioe (Margem Esquerda, Manaus 西方50km,Amazonas, Brasil)と Catete, Tingua, Nova Iguacu, Rio de Janeiro, Brasil)で入手したものである.