抄録
2012年夏から秋に百間川本流と流入排水路の合計46地点においてCODと電気伝導度の変動と設置された浄化設備の効果を調べ最近の水質についての若干の知見を得た. 旭川本流から分流した源流部の水質はCOD2.0~3 .0 ppmとほぼ良好,百間川上流部の水質はCOD2.0~4.0ppmと栄養化進み,百間川中流部では COD3.0~5.0ppmと更に栄養化が進む.百間川下流の庄内川水門から河口水門までは COD8.0 ppm以上で濁りはひどく水流は滞る.流入排水でCODの値が高い2地点はCOD6とCOD8以上.電気電導度については,上流から海吉橋までは比較的低い値で緩やかに上昇しているが,1地点で3000 μS/cmと急激な上昇が見られ海水の流入又は地下で海水の浸潤が疑われる.浄化設備の現在の効果はいずれもCODが大幅に低下していることを確認できた.