日時:2016年7月15日(金)17:15-20:00
場所:理学部1号館101講義室
国内には霊長類化石の発掘を主眼にした研究調査を行っている海外調査隊が幾つか存在し、日本霊長類学会でもその成果が毎年発表されてきた。化石発掘では、霊長類化石の収集だけではなく、その他の化石の収集、地質学的調査も行われ、ここから得られたデータは、各霊長類化石産出地の生物相の特徴の評価、古環境の復元、堆積環境の推定、時代的変化・地理的変異の中での各化石生物相の位置づけの検討などに用いられてきた。しかし、霊長類化石発掘という共通項をもちながらも、現状では、これらの化石産出地について、霊長類以外のデータも含めて異なる化石産地間や系統群間で統合的に論じる機会は多くはない。
本自由集会では、新第三紀を中心とした東アフリカ、東南アジア、中国の化石を扱う研究者が話題提供を行い、総合討論では霊長類や他の哺乳類の間での進化パターンの関連や各地域での哺乳動物相の進化について検討することを目指す。この企画が異なる系統群や調査で得られた情報の交換の機会になればと考えていますので、来場者からのコメントも歓迎します。
講演
1.アフリカとアジアをつなぐ新第三紀ウシ類の進化
西岡佑一郎(早稲田大学高等研究所)
2.ゾウ科の起源とアフリカ・アジアの後期中新世長鼻類の進化
三枝春生(兵庫県立人と自然の博物館)
3.アフリカの新第三紀齧歯類について
田邉佳紀(鳥取県立博物館)
4.ミャンマー新第三紀の化石食肉類相の変遷と古生物地理学的特徴
江木直子(京都大学霊長類研究所)、高井正成(京都大学霊長類研究所)
5.エチオピア、チョローラの900-700万年前の哺乳動物相から見えてきたこと
諏訪元(東京大学総合研究博物館)
6.中国・広西のギガントピテクスを中心とした更新世霊長類化石相
河野礼子(国立科学博物館人類研究部)、高井正成(京都大学霊長類研究所)
総合討論
責任者:江木直子(京都大学霊長類研究所)、仲谷英夫(鹿児島大学理学部)
連絡先:egi.naoko.6z@kyoto-u.ac.jp