霊長類研究 Supplement
第33回日本霊長類学会大会
セッションID: SP04
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高校生ポスター発表
動物園のゴリラ群における個体間関係の変化
*石川 道春芝辻 奈那保大田 裕介兼松 宜弘三尾 海斗
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抄録

本研究は,2015年より継続している東山動植物園のニシローランドゴリラ群の行動観察に基づき,個体間関係の変化を明らかにすることを目的としている。ゴリラ群は,オトナオス(シャバーニ)とオトナメス2頭(ネネ,アイ),それぞれが生んだオス・メスのコドモ2頭(キヨマサ,アニー)の計5頭からなる。一定時間内における個体間の接触の回数や種類,個体間のおおよその距離を,生徒5名がそれぞれ担当の個体を決めてチェック用シートに記録し,個体間関係に関する分析と考察を試みた。観察は月1回程度,2016年5月から約1年継続した。途中,鳥インフルエンザによる東山動植物園の休園等のハプニングに遭遇し,研究の停滞を余儀なくされたが,この間に研究視野を広げ,日本モンキーセンターでチンパンジー群の個体間関係の観察を行い,さらに中部学院大学子ども家庭支援センター(ラ・ルーラ)でのヒトの親子の行動観察も試みた。本研究は,本校SGH活動の一環であり,中部学院大学竹ノ下祐二准教授の助言を受けつつ進めている。今後も定期的に観察を行い,研究活動を継続する予定である。

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© 2017 日本霊長類学会
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