霊長類研究 Supplement
第35回日本霊長類学会大会
セッションID: HP07
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中高生ポスター発表
動物園のゴリラ群における個体間関係の変化とゴリラの成長
*片岡 幸大藤根 寛也小川 智司加藤 翔紀柘植 幹大渡邊 みき酒井 雄万酒向 由芽山田 珠実小川 果枝熊﨑 真南風竹山 翔
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抄録

本研究は,東山動物園のニシローランドゴリラ5頭の個体間関係の推移を通じ,個々のゴリラの成長過程や動物園の飼育環境下にあるゴリラ群の社会構造の特徴を明らかにすると同時に,今年で5年目を迎えた関高校の継続的な活動の一環として,貴重な動物園ゴリラ群の長期的なデータの確保に努めることも大きな目的としている。東山動植物園のニシローランドゴリラ群は,オトナオス(シャバーニ)とオトナメス2頭(ネネ,アイ),それぞれが生んだオス・メスのコドモ2頭(キヨマサ,アニー)の計5頭からなる。具体的な手法としては,2個体が半径3m以内に接近する行動を近接として定義し、一定時間内における近接、遊び、ドラミングの回数を,生徒がそれぞれ担当の個体を決めてチェック用シートに記録し,個体間関係に関する分析と考察を試みている。今回は、2018年夏の新ゴリラ舎完成に伴うゴリラの行動や個体間関係の変化に注目し観察を行った。新舎は旧舎と比べ、タワーやネットが設置されるなどゴリラの可動範囲が広がった。結果、「空間的制約による近接」が起きにくくなり、より正確に個体間関係を読み取ることが可能となったと考える。引越し直後は不活発であったが、最近は屋外タワーに登るなど活動的になっている。今後も2頭のコドモゴリラの成長を軸に、観察を継続したい。なお,本研究は,本校SGH活動の一環であり,中部学院大学竹ノ下祐二教授の助言を受けつつ進めている。

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© 2019 日本霊長類学会
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