海岸工学論文集
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海面から発生する飛来塩分に関する実地観測とその飛来塩分発生・輸送数値モデルの開発
山田 文則細山田 得三
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2003 年 50 巻 p. 1176-1180

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抄録
北陸から北海道にかけての日本海側では, 1~3月の月平均風速ような条件下は太平洋側・瀬戸内海沿岸の2~3倍程度となる.このでは, 激浪により波動場で大量の飛来塩分が発生し, 内陸部深くに輸送される.本研究では, 新潟県の3箇所の海岸で飛来塩分に関する現地観測を行い, 地形や海岸構造物, 気象・海象と飛来塩分の関係について検討を行った.さらに, 波動場から発生する飛来塩分の輸送について3次元の数値解析を実施した.その結果, 冬季の日本海側では, 飛来塩分は波動場で大量に発生し, 汀線から数百mの間で大量の飛来塩分が観測されることが明らかになった観測とほぼ同様.本計算モデルは現地の結果を得ることができた.
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© 社団法人 土木学会
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